安定的なアパート・マンション経営を考える上での一番のポイントは、「いかに入居者のニーズを捉え、いかに選んでいただくか?」という事です。
しっかりとした市場調査をもとに、入居者ニーズを取り入れた他マンション・アパートと差別化を行う事で、安定した入居者確保が可能になります。
空室発生が少ない物件(間取り・外観・設備システム・仕様等)が建築出来れば、最終的には所有されている資産(土地)の有効活用へと繋がり、安定した家賃収入を確保する事が可能となります。
アパート・マンションの経営は、短期でなく長期的経営です。
長期に渡り空室の出ない、いかに入居者に経営しているマンション・アパートを支持してもらえるかが重要となります。
あまりにも希望の利回りを意識しすぎた為に、むやみに全体の建築費を落としすぎ、入居者ニーズに全くあっていない物件を建築してしまった事で、2~3年で空室が発生してしまったという、アパート・マンション経営の失敗事例を聞く事もありますので、注意が必要です。
では、入居者はマンションに何を求めるか?
人気の高い賃貸物件を調べてみると、ここ数年「デザイナーズマンション」と言われる物件に人気が集中している傾向です。
単に敷地に合わせて建物を建てるだけでなく、外構計画や道路から建物までのアプローチやエントランス、そして部屋のインテリアなど、全体のデザインを重視した設計がポイントのようです。
また、デザインだけでなく、一人暮らしの方に多いペットと一緒に暮らせる「ペット共生型マンション」なども人気が高いようです。
アパート・マンション経営のオーナー自身、「自分が住んでみたい」という建物を設計する事が重要です。
各社実施のアパートマンション賃貸入居者アンケートによると、「収納が足りない」をいう不満が毎年上位を占めています。
各部屋を少しでも広く、そしてより多くの部屋数を確保する為に、収納スペースを削ってしまっている設計が多いようです。
ルネス工法では床下に60㎝もの広大な空間を作り出しました。
これを収納スペースとして有効に活用することで、これまで入居者の大きな不満だった収納問題を抜本的に解決しました。
ルネス工法を取り入れたマンションは、逆梁工法を採用している構造の為、各居室とも天井いっぱいまで開口を設計する事が可能です。
通常のマンションでは1.8m~2.0mの高さのサッシが標準ですが、ルネス工法のマンションの場合、2.3mの開口が標準です。
大きな開口が確保出来る事で、単に採光・採風を十分に確保するだけでなく、室内からの開放感も断然変わってきます。
開放感のある居室設計が可能なルネス工法のマンションは、現在多くの入居者に喜ばれて、支持されています。
ルネス工法のマンションは逆梁の構造体(スケルトン)と、内装・設備(インフィル)を完全に分離したスケルトンインフィル工法がベースとなっています。
この工法のメリットは、逆梁の床下空間に設備配管を転がし施工する事が可能な為、将来修繕工事等が容易に出来、修繕維持のコスト軽減というメリットを生み出します。
構造体と内装・設備が完全分離した設計の為、将来必ず発生する修繕改修工事やリフォーム工事にも大変適しており、建物全体を取り壊し、建築し直すのではなく、一部分(内部)のやり変えで済む為、将来的に発生するコスト(ライフ・サイクル・コスト)の低減にも効果を発揮します。
また、遮音性にも大変優れており、L値50以下を実現しております。
賃貸アパート・マンションでクレームの多い、上下階の音の問題についても解決可能なルネス工法のマンションは、多くの入居者から支援をもらっているようです。
一般的な退去の理由として「現在、住んでいる部屋に不満がある場合」が挙げられますが、長く住み続けていただくためにはこの点に注目し、そして解決しなければなりません。
金融公庫の調査によれば賃貸アパート・マンション居住者の三大不満点は
□:収納スペースの狭さ
□:上下階の騒音
□:採光・採風性の低さ
だといわれています。
こうした不満点を解決する事が、退去を防ぎ高い家賃設定を保つ賃貸マンションの絶対条件となります。
Last update:2021/3/5